緑の森

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いま読んでいる 本

いま読んでいる本は
料理家 高山なおみさんの はなべろ読書記
(鼻とベロで味わった本の話と、そこから生まれた料理の物語)

高山なおみさんが 読んだ本と それにまつわる料理のレシピが載っています

紹介されている本が
自分の好きな本と 重なっていて
ページを進めるのが 嬉しい

梨木香歩  「家守綺譚」
木皿泉   「すいか」  
ヤンソン   「ムーミン谷の十一月」
高野文子  「棒がいっぽん」 「るきさん」
幸田文   「みそっかす」 ・・・・・


その中の一冊
 
 木皿 泉さん 「昨夜のカレー、明日のパン」の章 より

 それでも、夕子は家の用事をするだけで十分にしあわせだった。七草を刻んだ粥を食べ、
豆をまき、次の朝、その豆を鳥が食べに来ているのを見つけ、春を感じ、桜を見て、苺
ジャムを作る。新緑の匂いに気づき、梅干しを縁側に出しては干し、干してはしまい
を繰り返す。折り紙で天の川をつくって見せ一樹を驚かせ、花火をして、スイカを食
べて、桃をむいた。小豆を煮て月見だんごをつくり、栗を渋皮のまま煮て瓶詰にし、銀
杏を拾って洗い、割って煎って、みんなで食べた。庭を金色に染めたら落ち葉を掃いて、
白菜を干して樽に漬けた。縁側で冷たい空気を胸一杯に吸うと、気持ちがしゃんとなっ
た。障子を張り替える時は、一樹と盛大に古い障子を破った。縁側に干した布団はふわ
ふわだった。薄く積もった雪でつくったうさぎの目はナンテンの実で、それを一樹が小
さな指で夢中になってつつく。そんなことだけで、夕子は十分だった。


この文が、永遠に朽ち果てない音楽のように美しく儚いのは、いつまでもここには
居られないことを、誰もがみな心のどこかでちゃんと知っているからだ。
 ここっていうのは日常のこと。
木皿さんが描く日常は、いいことばかりじゃない。汚いことも泣きたくなることも、
バカくさくて笑い飛ばしたくなることも、お皿に残った油のギトギトも血も包丁も
平等に出てくる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日常は・・・・・・つねひごろ。いつも。
いつも 同じように繰り返す 毎日。

いつだったか 携帯ラジオを聞きながら 歩いていたら
「サザエさん」の テーマソングが流れて来て
目いっぱい明るい曲なのに なぜか 泣けてきました。

日本のどこかの街で 今日も サザエさん一家だけは いつものように
ワイワイガヤガヤ楽しげあってほしい
        
そんなことを 思いながら 歩きました
物語の内容は全然違うのだけれど
なんとなく その時の感覚に似た気持ちになる
「昨夜のカレー、明日のパン」です。


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2 Comments

さくら  

今は読書していないけれど ↓のレシピ
試します おいしそうよ 色が悪いって言うけれど
想像で補うの ^^
また↓の↓のを読むために来ますね
更新してあったりして。。。

2016/04/19 (Tue) 00:31 | REPLY |   

えぞももんが  

さくらさん おはようございます

さくらさん こめんとありがとう

余震が続いていますが 
そちらは 大丈夫ですか?
そして 頭痛も・・・。

緑、花は 気持ちを静かに癒してくれる力がありますね
自然の力は 脅威でもあり
優しくもある・・。

さくらさん 春野菜が美味しいですね
ぜひ 春野菜のぎゅうぎゅう焼き
試してみてください
筍を入れてもいいかもしれません。

2016/04/19 (Tue) 05:01 | REPLY |   

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